『「絵」としての美しさがだんぜん違う』
こういったネコの写真集はネコのかわいらしさを表現するために、クローズアップしたり、あくびなどのかわいいしぐさをとらえたり、何というか人間の子供の写真を撮っているような、ネコや見ている人にこびているような写真ばかり。
もちろんそれはそれでいいのですが、この写真集は違う。
モノクロで切り取った東京の風景にネコが溶け込んでいる。
中には目をこらさないとネコが見つからない写真もある。
まるで時が止まっているよう。
普通の写真集より完成度というか「絵」としての美しさがだんぜん違う。
ネコとの間の絶妙の距離感もいい。
普通のネコの写真集は、あたりまえですが「ネコ」が主役なので、「1回見ればいいや」となってしまいますが、この写真集は「猫町」なので、何度も鑑賞に耐えられます。
というか、見ていて飽きない。
さすが、天才アラーキー。