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猫はどこ? (講談社文庫)

『猫は町のバロメーター(?)』
色々猫のこと、猫の住む町のことを考察してる本です。
生身の猫だけじゃなく建築物や石像、看板、絵画、新聞奇談中の猫まで幅広く考察に加えているのが面白い。
スタートは『我輩は猫である』の子孫探し・・の、続きということから始まる。
何とも酔狂な思い付きをする著者だなぁと思う。
キャットウォッチングのテーマをたった一つだけに絞ることなく、純血日本猫探索や招き猫探索など、これまた酔狂且つ気の向くままに進んでゆく所が良い。
読んでいて思ったのは、自分の住む町では最近本当野良猫を見掛けなくなったな?ということ。
本当ごくたま?に見掛けることはあっても、こちらの姿に気付くと素早く逃げてしまうような警戒心の強いのが殆どで(しかもせいぜい1、2匹)、
近寄れる機会もなく、「ウォッチング」まで到ることが出来ない。
少し前までは、ちょっと人間が近付いた程度では逃げも隠れもしないような、おおらかな野良猫にも多数出会えたんですけどね・・・
真夜中、発情した猫の奇妙な唸り声で眠れないなんてこともありましたが、今はそれもありません。
町が寂れ、シャッター通りが増えた辺りからそういう猫は見掛けなくなったかも。
著者も文中で少し触れておりますが、飼い猫野良猫関係無く、時には猫の集会よろしく群れてのんびりまどろんでる猫に、普通にお目にかかれる町は、やはりそれなりに潤いと余裕のある町なんじゃないか・・と思わずにはおれません。

猫は町の(そして町の住人の)活気と豊かさのバロメーターなんじゃないだろうか。
気軽にキャットウォッチングが出来ない町は、衰退してゆくしかないのか・・・?
ま、ちょっぴりそんな風に自分の住む町を憂いてしまったりもいたしましたが、読みやすい文章に豊富な写真で楽しめます。
カラー写真がちと少ないかな?・・との思いで星4つです。

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