『町を歩く』
1996-98年に雑誌『ラパン』に連載された「猫町地図」に書き下ろしを加えてまとめたもの。『ラパン』は地図の会社のゼンリンの発行する地図雑誌だという。地図雑誌なんてものがあるとは! と驚いたが、本書を読んで納得。
人形町、東向島、豪徳寺、浅草、谷中、月島など東京の古い街を訪れ、ネコを探索してまわる本。各章のはじめに地図が載せられ、どこにネコがいるか示されている。写真やイラストも豊富で微笑ましい。
ネコだけではなく、地域の名所や土産物も紹介されているのが面白い。浅草なら浅草寺や仲見世、浅草焼きなども取り上げられているのだ。ネコグッズを揃えているお店も描かれているのはありがたい。ネコと触れ合いつつ、町歩きを楽しめるようになっているのだ。
ただ、そのぶんネコの要素は薄まっており、熱狂的ネコ好きには物足りないかも知れない。
番外編として喜多方と高遠への遠征話も加えられている。