『猫を愛するとどうなるか … 結構うなずけるなぁ』
猫を本当に愛するとどうなるかということを、猫盲信者の立場でありながらここまで客観的に述べた本を未だかつて見たことがない。その意味で、本書は画期的だと思う。
「口から棒出した20歳の猫」を冷静に描写している。これはもう、(人間の)死生観の領域に達している。自然体で書かれていることが素晴らしい。しみじみ感動できる。
ただ、アブサンと村松友視(の関係)についても触れてほしかった。きっと、青木るえかは彼らのことを全く評価していないんだろう、と善意で解釈しているが、ひょっとしたら彼女の視野は多少狭いのかも知れない。まあ、別に全方位外交してくれなくても構わないし、していないことこそが、自然体なのかも知れないが。
なお、「品格について云々すること自身が品格がない」という記述は全く同感。
ただし、「だから結局何が言いたいの?」と思ってしまう。猫好きの暇つぶし、を超えない本。まあ、それで十分、なんですけどね。
(と言いながら、実は、犬派の人に読んでもらって感想をお伺いしたいと思っているのですが)。